農業消滅 鈴木宜弘著

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以前、TPPに参加するかどうか話題になったときに農水省の試算では、TPP参加で日本の食料自給率が40%くらいから17%くらいに下がるというのがあって衝撃を受けたのを思い出す。

これから地球温暖化とかで飢饉がやってきたりしたら農産物輸出国は自国民の食べる分を減らしてまで輸出しないだろうからお金を出しても食料や飼料が輸入できなくなったりしたときに日本はどうなるんだろうとずっと僕は思ってきた。

農業振興に関して、あの大前研一がオランダ型の農業をやって国際競争力をつけて輸出すればいいと言っているのを見て愕然としたことがある。こんな人達は頭はいいんだろうけれど見識がないよなと思ったのだけれど、結局は日本の政策なんてこういう底の浅い人種がリードしているのが現実だろう。

日本にこんなに米軍基地があってその外国の兵士の犯罪の多くの被害者が泣き寝入りしてきた事実、日本の首都の上空の航空管制権を70年以上も外国の軍隊が握っていたと言う事実。

冗談なのか本気なのか定かではないけどオーストラリアの学者が「日本ってアメリカの属国でしょ」と言ったら、アメリカの学者が「それは言い過ぎでしょ、保護国と言って下さい」と言ったとか、そんな話をどこかで読んだことがある。

笑っちゃうよねでは済まされない。そんな愕然とするようなアメリカの影響を受ける日本の農業や食料への現実がこの本には書かれている。

僕は腸炎もちなので腸内環境への影響とか、からだのあちこちに炎症が出たりとかで、最近になってやっと食べ物のからだへの影響に興味をもってきた。

アメリカからの輸入小麦には収穫前に直接農薬のグリホサートがかけられている。収穫前に雨に降られると発芽してしまうかららしい。収穫後には防カビ剤のイマザリルがかけられている。輸送中にカビが発生しないように。
そして、この農薬を使っているアメリカの穀物農家の人が「これは、日本人が食べるからいいんだ」と言っているという証言もある。
そして、2017年にはアメリカからの要請で、グリホサートの摂取限界値を6倍に緩めてしまった。

そういえば、以前2年間毎日昼食はパン食だったよなぁ。グリホサートは発癌性もあるけど腸内細菌も殺すらしいし、腸内環境は免疫機能にも大きく影響するらしいから、なんとなく自分のからだにも関係している気がする。

いやはやなんとも、これじゃアヘン戦争時の英国かと思ってしまうよと言えば、いやいや同胞ですからせめて植民地くらいと言って下さい。
なんて話になりそう。
まあ、日本の政治の愚かしさ、言い換えれば日本人の愚かしさと言われれば反論のしようもない。

どうすりゃいいのと言う感じだ。だけど、明後日は衆議院選挙だからここは一発、国民としての意思表示をしよう。と思ってみても、野党の立憲は大企業の御用組合がバックアップで大前研一のような人種ばかりみたいに見えるし、自民は宗主国のアメリカべったり売国奴に見えるし、いやはやなんともねぇ。

まあ、僕としては今までやってきた”なるべくグルテンフリー”と”レッドミートを控えぎみ”に、”輸入牛肉を最大限控えめ”にを加えて、そっと静かに自己防衛するしかないのかなぁ。

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