神社で拍手を打つな! 島田裕巳著

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以前、15年程前になるだろうか友人から酒席で、「神社の参拝方法を知ってるか?」と問われたことがある。
その時、彼が言ったのが例の”二礼二拍手一礼”である。

そのときは、聞いたことはあるよと言う感じだったんだけれども、最近はテレビでは芸能人が常識のようにやっている。そのテレビの影響だとは思うけど、一般の人もやっている人も多く見かけるし、それで、何回かやってみたこともある。

でも、僕なんぞは生まれてこのかたそんなの聞いたこともなかったし、やったこともなかったからすごく違和感が拭えない。だから、なんかおかしいとずっと思ってきた。

それでこの本、題名を見てちょっと嬉しくなって読んでみた。ああ、そういう訳ね。
な~んだ、やっぱり。あの、ゴタゴタしている神社本庁なんだ元凶は。

なんて話から、墓参りやクリスマスや初詣、結婚式の祝儀や葬式の半返しや恵方巻やハロウィンなど、意外と最近に作られたしきたりや慣習の成り立ちとか起源とかが書かれていておもしろい。

そして、我々日本人が怪しげなしきたりにいかに振り回されているか、踊らされているかということがわかってくる。
おもしろかった。

 

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