僕は、ブレイディみかこにちょっとはまりぎみ。
と言う事で、彼女の幻のデビュー作を読んでみた。
この本、新型コロナ自粛解禁後の本屋さんに行ってみたのだけれど無かった。
最近、売れて来た作家だと思っていたけど、この本まで揃えておくほどではないと言う事か。
それで、久しぶりにネットで買った。やっぱ、ネットは便利だな。
花の命はノー・フューチャー。
なんとなく惹きつけられるいいネーミングだと思うけれど、何がノー・フューチャーなのかさっぱり見当もつかず読み始めた。
まあ、そうなんだよな、ノー・フューチャーだよな。
うんうん、なんて頷きながら読んだ。
イギリスのブライトンに住んでいるみかこさんの周りの普通の女や普通の子供や普通の男やゲイやその他諸々の話。
たぶん、普通に生活していれば誰にでも起こるだろう日常的な話だけれど、ちょっと切り取ってみかこさんが話してくれるとなかなか楽しい。
いつもの、みかこ節が心地良い。なんて、言う感じかな。
そして、読み終わって巻末の推薦文なるものを見てビックリした。
この本の直前に読んだ”黄金列車”の著者である佐藤亜紀が、それを書いている。その本を読むまで、佐藤亜紀なんて作家知らなかったし、ブレイディみかこも最近まで知らなかった。
なんと言う偶然、信じられない。
何か、ご縁があるのかなぁ。