それでいいのか蕎麦打ち男 残間里江子著

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新聞かネットの記事か、どこでこの本を知ったのか思い出せないのだけれど、ここ15年くらいの間に僕の周りでも蕎麦打ち男がポチポチと見られるようになって来ていたので、ちょっと面白そうな題名に惹かれて読んでみることにした。

読み始める前は、そんな蕎麦打ちなんかしていないで、恵まれない子供達の為にとか国際平和の為にとか、もっと外に出て皆さんの役に立つ事をしなさいと言う感じの本だろうと勝手に思い込んでいたのだが、全然違っていた。

結局、団塊世代の著者が、団塊世代向けに団塊世代を分析し団塊世代に提案する。
あの時は、あんな事もこんな事もあったよね、私たちってこう言う時はああするのよね、こうするのよね。
私たちって、こういう特徴があるよね、だってこうだもん。
と言う感じで、団塊世代の内輪話が延々と続くのである。

この著者がこの本を書いた頃の年齢を僕はとうに過ぎているだろうけれど、題名に好奇心を憶えて何か普遍的な主張を期待していた自分が滑稽に思えて来た。

ただ、たぶんこの著者の残間さんはテレビで見たような記憶があるので有名な人なんだろう、手慣れたリズミカルな文章で読みやすいし、内容も軽くてさらっと読めた。
それにしても、表紙の隅っこにでも”団塊男に告ぐ”とか入れといてくれたらなぁ・・・・

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