日本が世界一「貧しい」国である件について 谷本真由美著

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まあ、こんな本を読まなくても随分前から「貧しい日本」にうすうす気が付いていた人も多いんじゃないかと思うけど、この著者の方はどんな切り口で語るのか、そんな思いで読み始めた。

最初は、OECDやIMFのデータなどが出て来てそれらしく始まった。ただ、述べている事はそこそこの歳の人ならもう聞き飽きたというような事ばかり、そのうち自己紹介から海外在住と言う現在の著者の境遇の紹介や著者のように世界を駆け巡って仕事をする人とは、どのような人か?
なんて話になって行く。

いつのまにか、”日本が世界一「貧しい」国”から”日本が世界一「ダメ」な国”の話に変わって行く。まあ、本の題名なんて編集者が売れそうな題名を考えるんだろうからいいんだけどねぇ。
そんなダメなところを貧しいと表現しているという事でしょ(笑)

この本が書かれた2015年現在、著者は40歳だと思うんだけど、少なくとも、この40歳くらい以下の世代にはこの本に書かれた事が新鮮に映るという事なんだろうか? そうだとしたら、その点に関しては非常に有意義な認識を与えて頂いたと思う。
これ、皮肉じゃないですよ。

内容としては、いちいちごもっともな事ばかり。
ただひとつ、手っ取り早く世界でビジネスしたいと思うなら総合商社に入るのが近道だと思う。看板があるから楽だし、大金かけて育ててくれるしね。ただ、大学はMARCHあたりじゃダメよ、国内営業にまわされるからね。

 

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