この本を読む前に横田君のお母さんのドキュメンタリ本を読んだ。だから、この本は読まずにいられないでしょ。
これは、出版社の策略かもしれないけれど、それはそれでいいじゃないかと思ってしまう。だって、この二冊の本に出会えたのだから。
おかげで、僕は息子が小さい頃からの事をいろいろと思い出したりして、親ととしてちゃんとしてやれたのだろうかとか、息子が野球をやってきていろんな人に息子を育てて貰ったんだなあとかいろんな事が頭を巡った。
それだけでも、この二冊の本は僕にとって価値あるものだった。他の人にとっての価値なんかどうでもいいのである。
僕と横田君とのご縁は、あの栄光のバックホームの本の時に書いたので、ここでは書かないけれど人と言うものは不思議なご縁で繋がっているとなあとこの歳になって初めて思うようになった。
あの阪神タイガースの優勝でさえ横田君良かったなあと思ってしまうのである。タイガースファンでもなんでもない僕が。
この本は、阪神タイガース横田慎太郎選手が自身で書いた自分史である。そこには、生真面目で誠実な若者の短い人生がある。
それ以上でもそれ以下でもない。
だからこそ僕の心に響いて来る。