聴こえない母に訊きにいく 五十嵐大著

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この著者連続二冊め、こんな事は僕にしてはめずらしい。
それは、僕の亡くなった母に対する後悔、幼少期の思い出、いろいろな僕の記憶を呼び覚ましてくれた前作の余韻が続いていたからだ。

やっぱりこの本も前作の匂いを引き継いで、僕の琴線に触れた。それは、両親の溢れんばかりの愛情に包まれて育てられたであろう著者の優しさ、子が親に親が子に対する信頼感が随所に感じられてこちらも優しい気分にさせられたからだろう。いい親子だなぁ。

著者が過去のいろいろな疑問を母親に訊きにいく。あんな時どう思っていたの? こんなときどう感じた? あれは実のところどうだったの?
いろいろな事を訊いてみる。

自分も母親にいろんな事を訊いておけば良かった。自分も母親が元気なうちにもっと優しく接していれば良かった、なんて思ってしまう。
この本を読んで、僕のようなジジイはみんなそう思うんだろう、きっと。

 

 

 

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