MIL規格(米国国防総省調達規格)準拠。
まあ、普通のおじさんには関係ないかもしれないけれど、少なくとも”丸”なんて雑誌を読んでいた、ませた小学生だった僕のオヤジ心をちょっとくすぐる。
これ、アウトドア好きとか、航空祭を見に行くとかいうお父さんへのプレゼントにいいかもしれない。
実は、昨年の暮れ頃に以前から使っていた三枚刃のシェーバーの外刃に穴があいてしまったので、新しいシェーバーを物色していたところ、IZUMIと言うメーカーが気になった。
調べたところ、セイコーのシェーバーを作っていて、それが縁かどうか知らないけれど、セイコーのシェーバー事業を譲り受け、その後倒産して復活してきた会社のようだ。そもそも、家電を買うならパナソニックやSONYよりシャープやサンヨーという天邪鬼な僕には似合っているかなと思った。
そこで、「髭剃り壊れて探してるんだ。」
「IZUMIって言うメーカーの3枚刃か4枚刃を買おうと思っているんだけどね。」
なんて言う会話を愚息と交わしていたところ、社会人一年生の愚息が、親父に初プレゼントしてくれると言う。
「おまえに任せるよ、余り高いのは要らないからね。」と言っておいたら、愚息が選んでくれたのがこのシェーバーだった。
楽しみにしていた愚息のクリスマスプレゼント、包みを開けてみて、まずこの砂漠仕様迷彩カラーに思わず驚いた。
なあんだ、あいつの前ではそんな素振りを見せたことはない筈だが、バレてたか俺の好み。
メーカーの広報によると、
<特⻑>
米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)通称ミルスペックの 13項目に準拠(防水、防湿、低圧対応、温度耐久、耐振動、耐衝撃)。
タフ&ワイルドデザインで、浴室や自室など幅広い場面で使える高防水設計のモデル。背面に髭スタイリングに最適なグルーミングトリマー刃と 3 段階で高さ調整可能なグルーミングコームを付属。
とある。
いやぁ、僕は髭も生やしていないし、そんなに大した防水性能も必要としていないんだけど、タフそうでカッコよく見える。
箱を開けてみると手入れ用オイルまで入っているし、箱もしっかりしていて好感が持てる。本体を手に持つとズシリと重く安っぽさは、まったくない。
早速、試し剃りをしてみると流石に4枚刃で、以前使っていたHITACHIの3枚刃に比べて格段に滑らかに剃れる。
僕自身も20代から30代にかけて、値段の高い替え刃を交換しながらブラウンを十数年使っていたが、その頃に較べると隔世の感がある。これが、6~7千円くらいで買えるんだ、安ぅ。
それに加えて、取扱説明書によると替え刃の値段も他に較べると高くないようだ。
ただ、4枚刃ということで外刃の肌にあたる所が水平になっていて幅があり、実際に剃ると慣れが必要かなとも思う。
これは、他のメーカーの4枚刃も形状が似ているものは同様だと思われるので、このシェーバーの問題とは言えない。
とにかく、いろいろと試してみた訳ではないので、他の現行機種との比較は簡単にはできないのだけれど、何より驚いたのはバッテリーの持ちがいいこと。
驚異的。
そもそも、今日このインプレッションを書こうと思いついたのは、このシェーバーがバッテリー切れで突如止まったからだ。
昨年のクリスマスに愚息がプレゼントしてくれて直ぐに使いだして一ケ月ほどしてから、そろそろかなと思って注意していたのだけれど一向に止まる気配がない。
取扱説明書によると一日3分で28日間が目安だと言うことなので、僕の場合は一日2分程度だからもう少しは行けるかなと言う感じだった。
そこで、いつ止まるか使えなくなるか試してみようと使い続けてみることにした。そして、だんだんとバッテリーが弱っていくものだと思っていたら、フル充電時に比べれば少し弱ってきたとは言え今日の朝まで普通に使えて剃り終わる頃にパタリと止まった。
そして、二時間でフル充電し復活した。
僕の場合、一日に2分程度で結局二か月半以上。12月25日から3月7日までとすると、合計で72日間もバッテリーが持った。いやぁ、あっぱれ!
こんなの見たことない。
そして今日、取扱説明書を良く読んでみて最後にパタリと止まった理由もわかった。それは、リザーブ機能というのがついていて、電池がなくなってもう一度電源ボタンを押すと一回分(3分)使えるとのことだった。と言うことは、昨日電池が無くなっていたのだ。
そう言えば、昨日剃り終わる頃に何故か電源が切れて、ああ、間違えて電源ボタンを押してしまったと思っていた。
な~んだ、それがリザーブ機能だったんだ。
取扱説明書は、買ってすぐ良く読みましょうということか、反省。
MIL規格シェーバーIZUMI IZF-V757 大満足。
そして、愚息が自分の給料から初めてくれたプレゼント、大切に使っていこうと思っている。