井上透のゴルフスーパーコーチング 井上透著

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はっきり言ってなんなんだ!
井上透は、”はじめに” でこう言っている。
”特に僕が強く感じたことは、ゴルフスイングを部分部分で細かく切り離して、一定の形を求めるようなお仕着せのレッスンへの反発です。グリップはこうするべき、アドレスはこうするべき、というような、「~すべき」という決まり文句や、あるいは「~するな」と決めつけるスタイルのレッスンがあちこちにはびこっていることに、憤然としていました。”

そんなことは、百も承知だったんじゃないの?
この前読んだこの著者が書いた写真付きの本も色々解説が載っていたけれど、その解説は一定の形を求めるようなレッスンじゃないの?
その一定の形を自分のものとして、言葉や文字をプレーヤー自身がイメージに変えてパフォーマンスで表現する。その手伝いをするのがコーチだと思うし、だから、活字や写真になった時点でそれは教科書でありコーチではないと思う。

まあ、言いたいことは分かるけれど。
特に静止して始まる競技、ゴルフや野球の投手には形や手足の先のほうをとやかく言いやすいし、手足の先のほうをとやかく言うコーチのいう事を聞いてはダメだと言うのも確かだ。
でも、それで飯食ってるんじゃないの?
だから、少なくとも”憤然とする”ことはないでしょ。

と言う思いが、この本を読み始めたときの感想だった。
しかし、この著者の言うことも少なからず共感できることもあるので期待をもって読み始めた。
序章は、「現状打破への挑戦」。なかなか好奇心をそそる
第一章は、「スイングのホント」。ホントに知りたい
第二章は、「センスでうまくなる」。センスないからな~
第三相は、「もっと飛ばす」。そりゃ、もっと飛べばいいけど
第四章は、「パッティング」。やっぱり最後はパットかぁ

こんな感じなんだけれども、全編を貫くのは著者が最初に書いていた通り、もっと自分の感覚を大事にしてみようよという事。
最近、暇にあかせてゴルフ本を何冊も読んでいた僕も少し感じていたことと共通する所もあってなかなか良かった。
特に、僕もそうだったんだけれど、自分のスイングは正しいのだろうかとか正しいことは何かとか探してしまう性格の人にはお薦めしたい。

もっと自由でいいんだよ、アナログの世界なんだもの。
少年野球の子供達に、基本はあるにしても正しいことをやらせようとしてもちっともうまくならないのと同じだと思う。
ただ、60過ぎのジジィは子供と同じようにはできないんだよねぇ(笑)

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