この本、またまたどこで知ったのか憶えていない。たぶん、新聞の書評欄かな。しかし、題名に惹かれたのは確かだ。いつもの事だから(笑)
この変な題名の本は、東京大学出版会の冊子「UP」に連載されていたものをまとめたものらしい。題名のバーリ・トウードの意味は、ポルトガル語で”なんでもあり”の事らしいが、プロレス用語だと言う事だ。こんなところも著者の川添氏の人となりを感じさせて、本の内容にも期待をもってしまう。
まあ、内容は期待を裏切らずなかなか面白い。というか、著者の語り口が期待通りなので嬉しい。
この語り口に似た人を以前ブログで知っていたが、その人も女性で川添氏も女性、なんか女性のほうが読んでて楽しい文を書けるのか。
そう言えば語り口は別として、あの”カモカのおっちゃん”の田辺聖子も、僕が本を読むのに疲れたときによく読む内田洋子も女性だ。
なんか、エッセイとかそういう類は女性のほうが圧倒的におもしろいんじゃないかと言う事にふと気が付いた。
男の書いたエッセイなんて読んで笑った記憶がないからつまらなかったんだろうなと自分でも思う。
最近、僕は男は女に何をやってもかなわないのじゃないかと思っているけど、そのかなわないものがひとつ増えた感じがした。
まあ、内容はさておきお堅い本を読んで疲れた時とかに読むにはちょうどいい。