この本は、図書館から借りてきたもの。最初は、昨年末、ちょっと忙しくてなかなか読めなかった。二度目は、今年の三月頃だけど特に忙しくもなかったけれど、なかなか読み進めなかった。結局、この五月に三度目の貸し出しでやっと読了した。読み終わるまで三度も借りたのは初めてだ。
なかなか先に進めなかったのは、原書のせいか翻訳のせいか知らないけれど文章がわかりにくいのと、とにかく、内容が多岐にわたり、知らない名称や地名が次々に現れてGoogleMapやネット検索のお世話になった事も原因だ。
でも、そんな手間も全然気にならないくらい面白かった。
そもそも、500万年を一冊の本で一気通貫で読み通すなどと言う事は、今まで経験していないし、考古学だけでなく生物学などの知見も用いて多方面からアプローチを行い、最後には言語学で人類の拡散の状況を説明したりと本当に興味深い事が次々と現われて飽きない。
書棚に置いておきたい一冊である。