10の国旗の下で 満州に生きたラトヴィア人 エドガイス・カッタイス著

僕の中で満州と言えば、過酷な引き揚げのイメージが湧いてくる。いっぽう、同じ満州でもハルビンと言えば、何故かいろいろな人種とレンガ造りの建物の異国情緒あふれる国際都市をイメージしてしまう。いつのまにか刷り込まれたイメージだとは思うが、本の表紙にハルビンの文字があればついつい手に取ってしまう。
この本は、そんな国際都市ハルビンに生まれ、そこで育ち、30歳くらいまでそこに住んでいたラトヴィア人の著者の回想の記録である。
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