10の国旗の下で 満州に生きたラトヴィア人 エドガイス・カッタイス著

僕の中で満州と言えば、過酷な引き揚げのイメージが湧いてくる。いっぽう、同じ満州でもハルビンと言えば、何故かいろいろな人種とレンガ造りの建物の異国情緒あふれる国際都市をイメージしてしまう。いつのまにか刷り込まれたイメージだとは思うが、本の表紙にハルビンの文字があればついつい手に取ってしまう。
この本は、そんな国際都市ハルビンに生まれ、そこで育ち、30歳くらいまでそこに住んでいたラトヴィア人の著者の回想の記録である。
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資本主義の次に来る世界 ジェイソン・ヒッケル著

ソ連がなくなって資本主義の勝利、社会主義より資本主義のほうが優れているなんて声が聞こえていたのも遥か昔のような気がする。
僕にとって社会主義がどうのこうのなんてどうでもいいんだけど、ちょっと待って、そもそも資本主義がダメだったから社会主義が出現したんじゃなかった?
そのダメだった資本主義をどうにかこうにか修正しながら誤魔化しながら今まできたんじゃなかったのか?
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