実は、僕は少し耳が聞こえづらい。
昔20代の頃、ステレオセットを買ってセッティングしたときスピーカーから流れる音がセンタから聞こえなくて、ずれているのに気付いた。
友人に訊ねてみるとセンタから聞こえると言う。
そのときはそれで終わり、生活にもなんの支障もないまま50歳頃の健康診断で、左の耳がやや軟調ですねと言われてしまった。
まあ、そんな昔の経験もあったからそうなんだぁなんて感じで受け止めていたけれど、今度は55歳頃に両耳ともやや難聴なんて言われてしまった。おまけに医師に原因は老化ですとはっきり断言されてしまった。
おいおい、老化かよぉ。
確かに、ここ10年くらいは家族で話していても聴き取りづらいことも何度もあったし、特に酒の席などでは音として聞こえていても日本語として判別できないことも多く、面倒くさいのでわかったようなふりをすることが普通になっていた。
そんなある日、新聞広告にこの本があるのを僕は見つけた。そりゃ、この題名見ただけで読んでみるでしょ。
と言う訳で、読んでみました。
全体で171ページ、字も大きめで行間も広めでサラっと読めてしまう。この前読んだ”パンと牛乳は今すぐやめなさい!”に、本の体裁がとっても似ている。
こういう本の対象読者の好みとか部数とか価格とかいろいろなものが、出版業界の共通のパッケージスタイルというかジャンルというかに属しているのかな?
そんな想像をしてしまった。
最初は、”あなたももしかしたら難聴かもしれない”と言うスタンスで、日本にはたくさんの潜在的な難聴の人たちがいると言うことを延々と述べている。
この171ページの本の中で、はじめから47ページがこんな感じなのだ。さすがに早く本題に入ってよと言いたくなる。
そして、”耳はスーパー精密機械”という耳のしくみの話から、やっと”耳をよくするには腸をよくしろ”とか、”今野式7つのトレーニング”の話に。
自律神経を整えましょうや生活習慣の改善やリンパの流れの話も出て来る。
”耳は1分でよくなる!”
まあ、1分じゃちょっと時間が足らなさそうと言う感じだけど、ダメもとでやってみてもいいかな。
今野先生が言われるとおり、何もしないであきらめるのはもったいないよね。