土の文明史、土と内臓、ジョコビッチの生まれ変わる食事と続いて来た流れが、遂にここまで来た。
土から微生物、そしてなるべくグルテンフリーへ!
キャッチフレーズにすると、こんな感じかな(笑)
ということでこの本、読んでみた。
小麦の弊害については、なるべくグルテンフリーなどと言っているだけに僕も少しは知識はあったけど、牛乳もやめなさいというのは、どういうことだろうと興味津々で読み進んでいった。
まずは、内山先生が臨床の経験から小麦と牛乳に着目した話を導入として、小麦のグルテンは怖いぞと言う話が詳しく述べられる。そこにジョコビッチの話も出て来たりすると、「読んだ、読んだ、僕も読んだ」なんて喜んでしまう自分を発見して、僕はなんと単純な男かとちょっとへこむ。
次に牛乳についての話にすすむと僕にとっては驚きの事実が判明する。
「牛乳のカルシュウムは人体では、ほとんど利用されない」
「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」
「人は牛乳のたんぱく質を分解できない」
どころか、牛乳のカゼインはグルテン同様、人体に害を及ぼす。
うわぁ、息子に牛乳を飲め飲めと言っていた僕はなんだったんだぁ!
いやいや、まいったなぁ。
このグラフ、牛乳を飲めば飲むほど身体のカルシュウム量は少なくなると言っているんですよ。
とまあ、こういう感じの本で、最後のほうには「パンと牛乳をやめて何を食べるべきか」とか「パンと牛乳をやめて健康になった実例報告」まである。
それにしても、ひとつひとつの主張の根拠をもう少し書いて欲しかった。例えば、何々大学のこんな調査ではこうだというふうなことは、書かれている箇所もあるけれどもっとあるんじゃないだろうか。そうすれば、論拠に信頼性も増したかなと思うけど、これじゃ最初から調べなおさないといけないこともたくさん出て来る。
まあ、こういう啓蒙書のような感じの本だから紙幅も限られるだろうけど、そうすれば下記のJミルクのなんとなく曖昧な反論とかも具体的になったろうにとちょっと残念だ。
全体で183ページの本で、字も大きめなのですぐ読めるし内容も分かりやすく書かれているので、ちょっとこういう事に興味のある人にはおすすめ。
最後に、こういう本なので反対意見も当然知りたいと言うことで、業界団体のJミルクがこの本について反論しているので紹介しておく。
http://www.j-milk.jp/gyokai/news/hn0mvm0000005cb8.html